1. はじめに:TikTokがもたらした“奇跡のタイミング”
2015年に結成され、日本国内外で独自のスタイルを貫いてきたダンスボーカルグループ「新しい学校のリーダーズ(ATARASHII GAKKO!)」ですが、彼女たちがTikTok上で思わずバズることになったのは、まさに“音楽と映像、デジタル戦略が絶妙にかみ合った瞬間”でした。
このブログでは、TikTokでのバズりがどのようにして起きたのか、その軌跡を3つの転機にわけて丁寧に振り返ります。
2. 転機①:「オトナブルー」の首振りダンスが火花を散らす
最大のきっかけとなったのが、2020年にリリースされた「オトナブルー」。当時はまだ目立った注目を集めていなかった楽曲でしたが、そのサビの“首振りダンス”がTikTokユーザーの共感を誘い、2023年ついに大ブレイクを果たします。
この“はみ出した”人間力と、マネしやすい振り付けこそがバズの本質でした。

引用:CINRA
3. 転機②:TikTok Trend Awards受賞で世界に拡大
バズの規模はまさに桁違い。2023年6月には「オトナブルー」がTikTok Trend Awards上半期のグランプリに輝き、使用された動画の再生回数は30億回以上にのぼったと言われています。
この栄誉が、国内のみならず世界中のユーザーからの注目を集める重要な転機となりました。

引用:Music Colors
4. 転機③:ショート動画映えする振り付けの設計
なぜ何度もショート動画でバズが起きるのか?その鍵は、縦型画面におさまるコンパクトな振り付けにありました。例えば「オトナブルー」の首振りや「Suki Lie」の腕をクロスする振り付けは、“短時間で映える”デザインそのもの。
メンバー自身が振り付けと演出を考案しており、視覚的インパクトと再現のしやすさのバランスが緻密に計算されている点も見逃せません。

引用:SONGS
5. まとめ:デジタル戦略とメンバー自身の個性で築いた成功
新しい学校のリーダーズがTikTokでバズった道筋は、まさに“楽曲の魅力” × “映えるダンス構造” × “SNS戦略の巧妙さ”が融合した結果でした。
- 楽曲:「オトナブルー」のユニークさと中毒性
- ダンス:短時間で理解・共感できる映像要素
- 戦略:リリースから時間を経て再注目を促す施策
彼女たちが次にTikTokでバズを起こすとすれば、それはまた“大胆に自由ではみ出す”スタイルと、視覚的に映るダンス、そしてSNSを生かす仕掛けがそろう瞬間かもしれません。

引用:GQ JAPAN