2009年。auが展開していた音楽サービス「LISMO!」のCMに、当時まだ15歳だった川口春奈さんが起用されました。このCMは、可愛らしいリスのキャラクターとともに展開される青春ストーリー仕立ての内容で、彼女の初々しくも印象的な演技が大きな話題を呼びました。

今やドラマ・映画・バラエティと幅広く活躍し、国民的女優となった川口春奈さん。その原点ともいえるこのLISMO!のCMは、彼女の魅力が凝縮された「はじまりの一歩」として、今でも多くのファンの記憶に残っています。この記事では、CMの内容や彼女が当時見せたフレッシュな演技力、そしてこの作品がその後のキャリアに与えた影響について振り返ります。

一目で引き込まれる透明感と存在感

LISMO!のCMは、音楽のある日常を切り取った青春ストーリーが中心。川口春奈さんが制服姿で登場し、リスのキャラクターとともに日常のワンシーンを演じるという、シンプルながらも心に残る構成でした。

当時の彼女は、まだデビューから日が浅く、ドラマ出演も限られていた時期。それにも関わらず、視聴者の印象に残る存在感を放っていたのは、その“透明感”にあります。澄んだ瞳、飾らない表情、そして自然体の演技。セリフこそ少ないものの、視線や仕草で感情を表現するその演技は、後の活躍を予感させるに十分なものでした。

auの「LISMO!」CMとは?簡単なおさらい

LISMO!はauの音楽配信サービスで、当時は“リスモくん”というキャラクターを使ったCMシリーズが人気を博していました。川口春奈さんが出演したシリーズでは、女子高生役として、音楽とともに青春を楽しむ姿が描かれています。

CMは数パターンあり、どれも音楽を介して気になる男の子に想いを寄せる少女の姿が淡く、美しく表現されていました。ナレーションや説明はほとんどなく、映像と音楽、そして川口さんの演技だけで物語を進行させる演出が、逆に印象を強く残しました。

視聴者を虜にした“ナチュラルな演技”

LISMO!のCMを見た当時の視聴者からは、「この子は誰?」「めちゃくちゃ可愛い!」という声が多く寄せられました。それもそのはず、川口春奈さんは表情の作り方がとても自然で、“芝居をしている感”がないのです。

特に印象的なのは、リスモくんと音楽を楽しむシーンや、ふとした瞬間に笑顔を見せる場面。どこか寂しげな瞳の中に希望を感じさせる演技は、まさに「等身大の女の子」を体現していました。

こうした自然体の演技力は、後に数多くの青春ドラマや映画で主演を務めることに繋がっていきます。

LISMO! CM出演がもたらしたブレイクのきっかけ

このCM出演をきっかけに、川口春奈さんは本格的に女優としての活動を広げていきます。2010年にはドラマ『初恋クロニクル』で主演を務め、その後も『GTO』や『金田一少年の事件簿N』など、次々と話題作に出演。

しかし、どんな役を演じていても、あのLISMO!で見せた“素の魅力”は変わらず感じられるのが彼女のすごいところです。決して「作られたアイドル女優」ではなく、着実に演技力と表現力を磨いていったそのスタート地点に、このCMがあることは間違いありません。

まとめ:時代を超えて愛される“原点の一作”

今でこそ演技派女優として多くの支持を集める川口春奈さんですが、その原点には、LISMO!のような作品で培った“ナチュラルな感情表現”があります。短いCMの中で魅せた表情や空気感は、まさに“川口春奈らしさ”の原型とも言えるでしょう。

当時のCM映像を改めて観てみると、彼女の魅力の本質は今も変わらず、むしろ磨きがかかっていることに気づかされます。これからも進化を続ける川口春奈さんの姿に注目しながら、ぜひあのLISMO!の世界観も一度振り返ってみてください。