はじめに
2025年夏、甲子園に群馬代表として挑む健大高崎高校。春のセンバツでの優勝(学校史上初)を経て、今夏も優勝候補の一角として注目されています。この記事では、特に注目すべき5人の選手のドラフト候補としての価値や、その背景にあるエピソードを紹介します。
① 石垣 元気(投手/3年)— 剛速球エース、壇上で「アドレナリン」に火がつく
健大高崎の最速158km右腕として知られる石垣選手。春のセンバツでは、驚異的なストレートを見せつけました。特に、2回戦・敦賀気比戦では9回二死から登板し、平均球速151.4kmの“規格外の投球”を披露。スタンドからどよめきが起こり、「アドレナリンが出たと思います」と自己分析しながら、準々決勝進出の原動力となりました。正捕手・小堀選手からは「スピン量が増え、伸びのあるストレート」と評価され、ブルペンで受け続けた田上捕手も驚きを隠せなかったといいます。
このエピソード一つで、彼のポテンシャルの高さとドラフト1位級の存在感が伝わります。
② 佐藤 龍月(投手/左投左打/3年)— トミー・ジョン手術を乗り越え歓喜のセンバツV投手に
昨春のセンバツで健大高崎を初優勝へと導いたエースナンバー「1」の左腕でしたが、夏に左肘を傷め、トミー・ジョン手術を余儀なくされました。
それでも、リハビリを乗り越え、術後も驚異的な回復を遂げました。「普通より早い」と医師も評し、球場では再びヒットを打ちたいという強い思いで前向きに取り組んでいます。復帰戦となった実戦では指名打者として出場し、3打数2安打と打撃でも結果を残しました。
彼の姿勢と成長こそ、ドラフトでの評価を厚くする要因です。
③ 下重 賢慎(投手/左投左打/3年)— 負傷エースを支えた、涙の136球の延長戦
春の選抜大会で活躍したエース・石垣が負傷で降板した後、背番号10の下重選手は136球を投げ切って延長十回までもつれ込む試合を完投。真っ赤な両目には、エースへの思いと責任感が詰まっていたといいます。対戦相手だけでなく、チームメイトにも「お前なら大丈夫」と声をかけられながら、投げ抜いたその姿には感動が広がりました。
この実戦力と精神力、責任感もドラフト候補としての魅力です。
④ 秋山 潤琉(内野手/3年)— スーパーサブ、準決勝で鮮烈な一打
秋山選手は試合の流れを変えるスーパーサブとして春の戦いに貢献しました。準決勝・横浜戦では2打数1安打と、最も期待された瞬間に結果を残す集中力を発揮し、ファンの印象に残る存在となりました(出典元は聞き取り調査などで確認の必要あり)。また守備固めとしての信頼度も高く、必要なときに投入される頼もしさが、チームの信頼を体現しています。
⑤ 石田 雄星(外野手/2年)— 若き俊足外野手、未来のスターピース
2年生ながら甲子園メンバーに選ばれた石田選手。外野守備での機動力と打撃でチームに勢いを与える存在です。打線の下位まで見事につながりを生むそのバランス感は、チームにとって貴重な戦力。将来性に期待が高まっています。
投手力に支えられて:健大高崎の“夏の顔ぶれ”
健大高崎の魅力は何よりその投手陣。石垣の高速球、佐藤の復活劇、下重のスタミナと精神力。この三本柱が揃ってこそ「優勝候補」に名を連ねるのです。加えて、サポート選手における秋山や石田のような戦術多彩な存在がチームを完成させています。
まとめ
- 石垣元気:アドレナリン全開の150km連発、最速158km右腕。
- 佐藤龍月:手術からの驚異的復帰、打っても魅せる。
- 下重賢慎:エースを支えた136球完投、チーム愛の象徴。
- 秋山潤琉:準決勝で躍動したスーパーサブ。必要な場面での強さ。
- 石田雄星:2年生ながら甲子園メンバー、未来の主役。
健大高崎の甲子園2025年夏は、これら選手たちのストーリーが重なり合うドラマを期待させます。応援したくなる、そんなチームカラーと選手たちの姿に注目です。