1. 小松菜奈とは?—基本プロフィールとキャリアの歩み
小松 菜奈(こまつ なな、1996年2月16日生まれ)は、東京都出身の日本のファッションモデル・女優。身長169cm、O型で、スターダストプロモーション所属。2008年に小学生向けファッション誌『ニコ☆プチ』でモデルデビューを果たしました。
女優としては、2014年に中島哲也監督の『渇き。』で演技デビューし、同作により第38回日本アカデミー賞新人俳優賞など数多くの新人賞を受賞。その後、『近キョリ恋愛』『バクマン。』といった話題作でヒロインを務め、『溺れるナイフ』で映画初主演を果たしました。
近年は、『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』(優秀助演女優賞受賞)、『糸』(優秀主演女優賞受賞)と、演技力により確かな評価を重ねています。
2. 映画『8番出口』とは?—原作、構想、世界的注目の背景
『8番出口』(英題:Exit 8)は、2025年8月29日に公開予定の日本製サイコロジカルホラー映画。インディーゲームクリエイター・KOTAKE CREATE氏が2023年に制作し、累計ダウンロード170~180万以上を記録した人気ゲームが原作です。
監督・脚本は、『怪物』や『君の名は。』などを生み出した川村元気。初監督作『百花』ではサン・セバスティアン国際映画祭で日本人初となる最優秀監督賞を受賞しており、本作もその注目を集めています。
ストーリーは、異常を見つけたら引き返す、何もなければ進み続けるという“ルール”のもと、無限ループする地下通路を抜けて「8番出口」を目指す“サバイバル体験”。この原作特有のゲーム性がそのまま映画体験へと昇華され、95分間の緊迫感ある劇場体験として描かれています。
本作は第78回カンヌ国際映画祭「ミッドナイト・スクリーニング部門」にてワールドプレミア上映され、ポスターが「Prix Luciole」で最優秀賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。
3. 小松菜奈の役どころと演技の魅力—本作で見せる“新境地”
小松菜奈は本作で「主人公の同僚役」として登場し、地下通路での“異変”に関わる重要な鍵を握る人物を演じると報じられています。公式情報は多く明かされていないものの、彼女の柔和な外見と淡い表情からは想像できない“不穏さ”を内包したキャラクターのようです。
これまでのイメージとは異なり、深層心理や不安を感じさせる役どころで、新たな演技の幅が感じられるはずです。しかも、登場人物に“名前がない”構造の中で存在感を放ち、全体の緊張感や物語性に寄与する重要な役割を担っています。
こうした役は彼女にとっても新境地と言える一歩。直感的かつ静かな存在感で、不安と恐怖の中に観客を引き込む力が期待されます。
4. 小松菜奈、カンヌ映画祭初登場—国際舞台での輝き
小松菜奈にとって『8番出口』でのカンヌ映画祭初出演は大きなマイルストーンでした。彼女は、二宮和也とともにカンヌの赤じゅうたんを歩き、公式上映前に街を訪れ、緊張と興奮が入り交じった心境を語っていました。
現地では「街中にポスターが貼ってあり盛り上がっている」「赤じゅうたんを歩く実感がまだ湧かない」といった生の声が語られ、初めての国際舞台に対する純粋な喜びと期待が伝わります。
こうした国際的な認知と経験は、国内外における女優としてのステップアップにもつながりそうです。
5. まとめ—“新境地”の意義と今後への期待
小松菜奈が映画『8番出口』で見せる“新境地”とは。
- “無名/名前なし”キャラクターを演じながら、作品の核心に迫る存在感を放つ挑戦
- 表情や立ち居振る舞いだけで心理的な不穏さを表現する高度な演技力
- カンヌという国際舞台で初めて脚光を浴びることによる、国内外からの注目度の増大
これにより彼女は、モデルから映画スターへ、さらには国際的評価を得る女優へとさらなる進化を遂げる予感があります。
8月29日の日本公開に向けて、彼女の“新境地”にぜひ注目し、その先にあるさらなる飛躍を期待したいところです。