史上最速のスピードで横綱に昇進した大の里(本名:中村泰輝)。彼の圧倒的な強さと堂々たる立ち振る舞いに、多くのファンが惹きつけられています。

そんな彼のルーツをたどると、意外な事実が明らかに——高校時代、なんと「相撲部ではなかった」のです!



高校時代は「レスリング部」所属!

大の里が通っていたのは、石川県の「金沢市立工業高校」。そこで彼が所属していたのは…なんと「レスリング部」!

「えっ、相撲じゃないの!?」と驚く人も多いかもしれませんが、レスリングと相撲は実は密接な関係があります。どちらも「組み合い」「投げ技」「バランス感覚」などが問われる格闘技で、レスリングの経験が相撲に生きる場面は多々あるのです。



レスリング時代の実績もスゴかった

高校時代の大の里は、レスリングでも輝かしい成績を収めています。全国大会に出場し、上位進出を果たすなど、すでに「将来有望な選手」として注目されていました。

当時から「力強さ」と「スピード」を兼ね備え、監督や仲間からも一目置かれる存在だったそうです。



なぜレスリングから相撲へ?転向の理由とは

では、なぜ大の里はレスリングではなく相撲の道を選んだのでしょうか?

そのきっかけは、高校卒業後の進路にあります。実は、大の里は大学進学後に相撲へ転向。日本大学相撲部に進み、本格的に「相撲道」を歩み始めました。

レスリングで鍛えた身体能力と勝負勘が、そのまま相撲でも大きく開花。特に「立ち合いの速さ」と「押しの強さ」は、レスリング仕込みの賜物だと言われています。



レスリング経験が相撲で活きている!

大の里の取り口を見ると、土俵際での粘りや瞬時の反応が光ります。これはレスリング時代に鍛えられた「相手の重心を読む力」「体の使い方」があってこそ。

また、相撲界では珍しい「身体の柔らかさ」や「回転の速さ」も彼の持ち味。それらはレスリングでの練習で自然と身についたものと考えられています。



異色の経歴が未来の相撲を変える?

レスリング出身の横綱というのは、相撲界でもかなり異例の存在。しかし、今やその「異色」が大の里の最大の武器になっています。

多くの力士が幼少期から相撲一筋なのに対し、彼は10代後半で相撲を始め、わずか数年で頂点に上り詰めました。

この事実は、「相撲は遅く始めても活躍できる」という新たな可能性を示しています。

相撲界の新風となった大の里。そのルーツにあるのは、意外にも“レスリング魂”でした。



まとめ:強さの裏にあった意外な青春

横綱・大の里の強さの秘密は、単なる体格や才能だけではありません。高校時代にレスリングで培った経験、そしてそこから相撲への挑戦を決めた勇気が、今の彼を形づくっているのです。

「相撲=幼いころから始めるもの」というイメージを打ち破り、新たな道を切り開いた彼の姿は、多くの若者にとっても希望の光となることでしょう。